top of page
夜光列車
00:00 / 01:01

cv(敬称略)

朗読:陽田旭

  • Twitter

No.1

夜光列車

背中に心地好い列車の振動が伝わってくる。
 

鈍く光る月は、欠けた姿のまま今日も変わらず

 

夜の中で走る線を見つめた。
 

少し開けた窓の隙間から吹く風があっという間に

 

本の頁をめくり終わらせてしまうように、
 

瞬く間に過ぎる現在が過去になって
 

いつか列車に乗っていた事も、夢のようだったと

 

思う時が来るのだろうか。

se:Senses Circuit

背景画像:free photo

bottom of page