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夜光列車
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cv(敬称略)
朗読:陽田旭
No.1
夜光列車
背中に心地好い列車の振動が伝わってくる。
鈍く光る月は、欠けた姿のまま今日も変わらず
夜の中で走る線を見つめた。
少し開けた窓の隙間から吹く風があっという間に
本の頁をめくり終わらせてしまうように、
瞬く間に過ぎる現在が過去になって
いつか列車に乗っていた事も、夢のようだったと
思う時が来るのだろうか。
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背中に心地好い列車の振動が伝わってくる。
鈍く光る月は、欠けた姿のまま今日も変わらず
夜の中で走る線を見つめた。
少し開けた窓の隙間から吹く風があっという間に
本の頁をめくり終わらせてしまうように、
瞬く間に過ぎる現在が過去になって
いつか列車に乗っていた事も、夢のようだったと
思う時が来るのだろうか。